My Favorite Mountains No.1

横尾本谷右俣 山域;北アルプス 槍穂高連峰 難易度;☆☆☆
山行日;2000.9.29()〜10.1()
ルート
(高低図)
第1日目;上高地-徳沢-新村橋-パノラマ新道-屏風ノ耳-涸沢
第2日目;涸沢-本谷橋-横尾本谷-右俣-天狗ノコル-南岳
第3日目;南岳-天狗池-槍沢-横尾-上高地
写真集
涸沢       

     横尾本谷右俣      天狗池

ガイド  第1日目 パノラマ新道経由涸沢は一般道。屏風ノ耳〜涸沢間がちょっとした 岩場になっているので雨の日はおすすめできません。しかし、天気のいい日は素晴らしい眺めが待っています。 横尾経由涸沢より体力は要りますが疲れるだけの価値はあります。
 第2日目 涸沢〜本谷橋は一般道。約500m下る。本谷橋から先は バリエーションルート(=登山道の無いルート)。 とはいえ出だしはペンキマークあり。本谷橋を渡ったら左岸沿いに進む。すぐにペンキマークが出てきて高巻き 道へ。そのまま左岸沿いに進んでも行けそうな感じ。高巻き道はところどころ崩壊しかけているが危険箇所には ロープあり。ちょっと荒れてる一般道ってかんじ。道が草に覆われているので見失わないように慎重に進むと やがてまた川沿いに出ます。あとは基本的には左岸沿いに、たまに右岸に渡ったり中州を歩いたりしながら 進みます。本谷橋から30分ほどで涸沢出合、さらに30分ほどで二俣へ。このまま左岸を歩いて右俣へ。 少し急になった沢沿いを進む。しばらく行くとちょっとした滝のようになっていて回り込むとカールの底に出ます。 ここからの景色はまさに絶景!!しばらく景色を堪能したら前進。すぐダケカンバの林があるが踏み跡をたどって行くと カールの一段上に。昼食を取るには都合のいい場所があちらこちらにあります。ここからは天狗ノコルを目指して 登っていきます。沢の源頭部だけにだんだん急になっていきます。ここからはルートファインディングの腕のみせどころ。 ガレ場の急登を詰めていくと踏み跡がちらほらと。とーぜん間違い踏み跡もあるようですがガレ場を滑落に充分気をつけて 詰めて行ってもコルには着きます。上から見るとガレ場の左側(下から見て)に安全なルートがあるように見えました。ガレ場を直登する 場合は体力の消耗に注意。
 コルから先は一般ルート。鎖場もありますがさほど危ない所もなく横尾尾根の頭へ。南岳へはここから稜線どおしに 南下すること約20分。南岳小屋はもう目と鼻の先。
 第3日目 南岳小屋〜天狗ノコルは昨日登ってきた道をそのまま下る。そこから天狗池は ペンキマーク沿いに下って行く。しばらくすると池が見える。が、これはニセものでした。しかしこのニセ天狗池も 槍を逆さに映して見事な眺め。ホンモノの天狗池はもう少し下ったところにあります。ホンモノには標識があるので 間違い無いと思います。後はペンキマーク通りにちょっと登って槍沢をトラバースしてメインルートと合流。 そこからは間違えないようの無いルート。横尾〜上高地は何度歩いてもうんざりするほど長いですが頑張りましょう。 飲み歩きして行くと意外と早いという噂もありますが…。 
感想  2000年秋の紅葉を槍・穂高連峰の各名所で見ようというのが今回の主旨。
 パノラマ新道。紅葉はイマイチながら眺めは抜群!!作者はヤマノボラー1年生の時に 一度通って以来だったのですがその時は天気が悪くあまりいい印象はありませんでした。特に屏風ノ耳からの 奥穂・涸沢岳・涸沢カールの雄大な眺めは圧巻です。
 涸沢。紅葉の名所中の名所。作者もここで素晴らしい紅葉に出会った事があります。 が、今年は不作。残念でした。ここのもうひとつの名物は穂高の山々をバックにした特大プラネタリウム。 すばらしい星空でした。
 横尾本谷右俣源頭部カール。北鎌をやって以来、無雪期の槍は極めた、と思っていた作者が 思わず感嘆の声をあげた素晴らしい景色!!まさに別天地!!さんざん歩き尽くしたと思ってた槍穂周辺にまだこんな ところが残っていたとは!!さらに素晴らしいのは自分たった一人だけがこのでっかくて美しいカールに いるという事。こんなにも広い景色の中に自分以外誰もいない、そう考えるともの凄く贅沢なことをしている気になりました。 紅葉も涸沢よりきれいだったし、ある程度山の技術と経験を身につけた方にはおすすめです!!まぁ、バリエーションルート だけに苦労するとこもあるけどそれも山の楽しみでしょう。
 天狗池(氷河公園)。よく写真なんかで見る天狗池にも行って来ました。こちらも まさに別天地と呼ぶに相応しいところ。天狗池に映る槍は感動ものです!!写真で見るものいいけど、是非自分の目で 見てください。横尾本谷右俣源頭部カールと違ってこちらは一般ルートなので誰でも来れる所です。紅葉は今回行った 中では一番の出来でした。
 槍沢。見慣れた槍沢も天狗池からのトラバースルートから見るとけっこう新鮮。でも 紅葉はイマイチでした。しかし何度かこのルート下りに使ったけど、作者の中では登りに使いたくないルートNo.1です。




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