ガイド & 感想 |
無雪期では最も山が美しい季節がやってきました。で、山岳紅葉なら涸沢、
という事で当初はテント泊山行を予定していたのですが天気が悪く、テントを担いで登る気になれず断念。
そこで急遽持ちあがった蝶ヶ岳撮影山行。しかし三股〜蝶は今年の夏に歩いているため、
登山当日の朝に一ノ沢〜常念岳に変更。最近、こういう臨機応変?っいうかいきあたりばったり的な山行が多い…
日曜の朝4時、目を覚まして空を見上げるとガスり気味ではあったけど、雨が降って無かったため決行。
今回の同行者、豊科のさいとーさん家を出発して、途中コンビニで朝食&昼食を調達して一ノ沢登山口に向かう。
一ノ沢林道は登山口手前で土砂崩れがあり、工事中のため登山口補導所の500mほど手前の道路脇に車を停めた。
朝6時頃になると青空も見え始める。撮影欲をそそる所で立ち止まり、いろいろ撮ってみる。
作者はいつものデジカメ、さいとーさんは修理から直ってきたばかりの銀塩一眼レフで紅葉を見つけては立ち止まり、
撮影タイム。なので歩行スピードはかなり遅い。
一ノ沢は他の一般的な沢沿いルートと同じくはじめタラタラでだんだん急になる道。
しかし勾配がきつくなる頃から紅葉が一段と鮮やかになってくる。ナナカマドやカエデの赤、ダケカンバやイチョウの黄。
見事な紅葉の度にいちいち足を止めて撮影。幸い、天気も良く、光も当たっていて順光・逆光どちらでも絵作りができる。
が、できた写真は…フレミーミングが泣けるほどヘタクソなのが多い(><)。
デジカメのモニターで見たときは悪くなくても、PCの大画面だと一目瞭然。この辺はもっと勉強しないとダメだな〜。
鮮やかな紅色のナナカマドを過ぎると常念乗越。稜線はこれまでの穏やかな雰囲気と異なり、冷たく強い風が吹いている。
しかし眼前には槍ヶ岳を主役とした北ア南部の峰々が堂々たる姿を現していてこれまでの苦労も報われる。
…日帰り装備だとあんまり苦労も無いか?
休憩もそこそこに常念岳への登りにとりかかる。後ろを振り返ると横通岳の中腹の黄葉が眩しい。
登るにつれ、展望が更に広がって行く。名物?のニセピークを過ぎると常念岳へはもう少し。
頂上に着くと穂高連峰がようやくその全容を見せてくれた。
うっすら霞がかかっていたものの涸沢上部、そして今回行く計画を立てていた本谷カール(左俣)の紅葉がここからでも鮮やかなのが分かり、
ちょっと悔しい気持ちにもなる。また、高曇りながら展望は鹿島槍ヶ岳などの後立山連峰、剱・立山、水晶、鷲羽、メインの槍〜穂高連峰、
黄葉が素晴らしい蝶ヶ岳、そして夏に通い詰めた乗鞍と続く北アルプスだけでなく、遠く御嶽山、中央アルプス、南アルプス、
頂上部が雲に隠された富士山、先週登った八ヶ岳、浅間山、四阿山、志賀高原の山々と360°得られ、それらを眺めながら昼食を摂る。
巷では「負け組」と呼ばれているらしい作者&さいとーさんだけど、こういう贅沢な時間を過ごしていると別に負けてる気にならん。
まぁ、こーいう考えをしているうちは負け組のままなんだろーなとも思うけど(^^;
光がイマイチなのと風が冷たいという事で昼食を摂った後は休憩&撮影もそこそこに下山。
「常念でD」開催か?と思われたがさいとーさんの2日酔いによる頭痛とガスが出て幻想的な景色を醸し出す一ノ沢にまたも撮影欲を
そそられてペースダウン。
だらだら下って無事下山した後はほりで〜湯〜蝶ヶ岳で汗を流して全行程終了。
秋はこういう撮影をメインにしたちょろちょろ日帰り山行もいいな〜と思ったのでありました。
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