My Favorite Mountains No.17

雨飾山 山域;上信越 難易度;☆☆☆(残雪期)
山行日;2003.05.17()
ルート
第1日目;小谷温泉登山口-雨飾山-小谷温泉登山口
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ガイド

感想
 個人的に残雪&新緑期に一番好きな山、雨飾山に5年ぶりくらいに単独で行ってきました。
 まだ日が昇らないうちに小谷温泉を通過、登山口手前で遅咲きの桜を見つけ撮影するも日が当たってないのでイマイチ。 日が当たるまで待とうかとも思ったが天気予報が夕方から崩れるとの事だったので諦めて登山口に向かう。
 駐車場を過ぎるとすぐに残雪。この時期に来るのは3度目だけど、ここまで雪が多いのははじめて。 この時期のお楽しみの一つ、大海川沿いの水芭蕉はわずかな残雪の隙間にところどころ咲いてるだけで最盛期にはやや早かったか。 しばらく行くと木に「↑登山口」の表示。しかし夏道は全く見えず、そこにあるのは雪の壁のみ。 ほんとにここか?と思い地図を見ると間違って無さそう。上の方を良く見てみると登山道のマーキング発見。 まだ雪も固かったので念のため軽アイゼンを装着してピッケル片手に壁を登る。 壁は出だしだけですぐに登山道が出ていたが、しばらくは半分夏道半分残雪。 しだいに傾斜が緩くなってくると100%残雪で夏道は完全に埋没。 ところどころついているペンキマークを頼りに歩く。 日も当たり始め、新緑が美しい。しかし前回来た時はもっと圧倒されるような新緑の森があったのに、 残雪が多いせいかまだ新緑最盛期にはちょっとはやいみたい。 今回の山行のメインはこの大海川〜荒菅沢間の新緑だっただけに肩透かしを食った感じ。残念。 例年なら5月中旬〜下旬がメインなのに、この残雪の量じゃ季節が遅れて当然か。
 しばらく行くと1本目の沢があり、そこから尾根をひとつ越えると荒菅沢。 雨飾山頂上付近の岩壁が見事。他の登山者は剱沢みたい、と言っていたが確かに雰囲気が似てるかな。 荒菅沢から尾根に取り付くのだけど、どうみても登山道は雪の下で夏道通りに行くのは不可能。 尾根から偵察した感じだと少し下ってやや緩くなった所から取り付く方法と逆にやや登ってから取り付く方法の2通りの道がある。 他のパーティーが迷ってるのを横目に前者のルートで取り付く。 思ったよりも急斜面だが、しっかりキックステップで足場を作ってやるとそれほど難しくはない。 あともう少しで尾根上の緩斜面、というところで足に違和感を覚える。 見てみるとなんと左足のソールが剥れ掛けてる!! とりあえずこの急斜面では何ともならないのでそのまま登って緩斜面で一旦休憩。 ここで帰ろうかとも一瞬思ったが、これまでの経験上、キックステップが必要な箇所はあとそれほど残っておらず、 なんとかなると判断。また、別の登山者から丈夫な紐を頂いたのでそれで応急処置をして再び登る。
 尾根道はまだそれほど雪が腐ってなかったので軽アイゼンが良く効いて登りやすい。 何箇所かキックステップが必要な急斜面もあったが、距離的には短いこともあり、左足ではキックステップが出来無い状態だったので ピッケルで足場を削って確実に登る。
 稜線近くなって来るとようやく夏道が姿を現すが、一冬越して整備がされていない登山道ってこんなにも荒れているのかと驚いた。 浮石だらけだし、一部崩壊してるし、登りはまだいいけど下りは苦労しそうな感じ。 夏道の脇にはカタクリの花があちこちで咲いているが、写真的には背景がイマイチで数十枚撮るもなかなか納得のいくものが撮れない。 写真休憩のし過ぎでバテた頃ようやく稜線。 しばらく平坦な道を歩いた後、最後の急斜面を登ってようやく雨飾山の頂上(1963m)。 残念ながら日本海は見えないし、薄雲が出てきて白馬岳を主役とする北アルプスの眺めもイマイチだったものの、 雲海は見事でした。
 小1時間ほど昼飯食ったり写真撮ったりのんびり過ごした後下山開始。ルートは登りと一緒。 崩壊した夏道の下りは思ったほど苦労することなく通過。 尾根から荒菅沢へは登りと異なるルート(登りルート選択肢の後者の方)で下り、荒菅沢からは来た道をグングン下って行く。 そして大海川まで降りてきて作者が目にしたものは…なんと新緑最盛期の木々。 登る前は日が当たって無くて気がつかなかったけど、今日見た中で一番の新緑がそこにはありました。 今回のメインは新緑だっただけに溜息も出たけど、気を取り直して写真を撮りまくる。 しかしホワイトバランスを考えて無かった事をこの時はまだ気づいてないのでした。
 下山後は当然小谷温泉の露天風呂も堪能。この露天風呂からの新緑も綺麗だったな〜。 今回は例年より多い残雪に狙いを外されてしまったけど、やっぱりこの山はお気に入りなのでまた来たいです。




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