ガイド & 感想 |
南アルプスの山々の中で、家から最も大きく見える仙丈ヶ岳。
作者にとっては3度目、嫁にとっては初めてとなるこの山に日帰りで行ってきました。
南アルプス林道バスの始発(6時半戸台発)に乗って北沢峠へ。
並んだタイミングが悪く、狭く乗り心地の悪い補助席。まぁ今回は荷物が軽いのでまだマシかな。
55分ほどかけて北沢峠へ着いたら、トイレと準備運動を済ませて登山開始。
ルートは作者の経験上、最も楽な小仙丈ヶ岳経由の尾根道から仙丈ヶ岳を目指す。
二合目まではよく整備された上に傾斜も緩い楽な道。
久しぶりの登山にはこういう道はありがたい。
身体が山に慣れてきた頃に急登が始まる。とはいっても四合目を過ぎるとまた傾斜が緩くなり、しばらく歩くと五合目。
ここまではかなりいいペースで歩いてきている。
道が整備されていて歩きやすいのに加え、展望もそれほど利かず、撮影タイムがほとんど無いのが要因か。
五合目を過ぎると展望も開けて来て、振り返ると甲斐駒ケ岳・鋸岳の雄姿が見える。
さらに登ると鳳凰三山も見えてくるが、残念ながら昨年登った北岳は雲の中。
小仙丈ヶ岳から先は稜線漫歩、な気分に浸る。
小仙丈ヶ岳から見る小仙丈沢カールを従えた仙丈ヶ岳は、普段家から見える姿とはまた一味違って、
『南アルプスの女王』の名に恥じない風格を見せる。
稜線の登山道沿いには、トウヤクリンドウ、イワギキョウ、チングルマ(実)、イワツメクサ等の高山植物が咲いており、
目を楽しませてくれる。
登り始めてから休憩・撮影タイム含めて約3時間半で仙丈ヶ岳(3033m)に到着。
時折ガスったりもしたけど、先ほど雲で見えなかった北岳や、南アルプス前衛の伊那富士の向こうには我が家のあるあたりが見えたりして、
昼食を取りながら景色を堪能する。
が、頂上は冷たい秋の風が吹いており、昼食を食べ終わった時点で寒さに耐え切れず下山開始。
下山コースは藪沢沿いのコースを選択。
作者が初めて仙丈ヶ岳に登った時は、藪沢沿いのコースから登ったのだけど、もっと早い時期だったこともあり、お花畑が印象的だった。
今回は、8月下旬という事もあり、花はほとんど終わりかけ。今が旬の花は、予想通りトリカブトのみ。
藪沢を渡った後は、景色も無く、南アルプス特有の湿度の高い森の中を黙々と下る。
大平山荘に出た後は少し登り返して北沢峠着。バスが出るまでビールで乾杯して、今年1発目の登山は終了したのでした。
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