My Favorite Mountains No.24

富士山 山域;富士山 難易度;
山行日;2007.08.25()
ルート
第1日目;富士宮口新五合目−山頂−お鉢巡り−富士宮口新五合目
ガイド

感想
 「一度は富士山に登ってみたい!!」という嫁の希望で富士山に登ってきました。
 作者にとっては3回目、ただ前2回は河口湖口からの登山だったので今回はまだ行った事の無い富士宮口から。
 また、当初は8〜9合目で1泊して御来光を拝むっつう最も一般的な行程を取る予定でしたが、 予約段階でどこの山小屋も既に満員との事で、
 @夜間登山してご来光を拝む
 A昼間日帰り登山する
 B9月に入ってから予定通り1泊登山する
の選択肢から検討した結果、@は山小屋が満員なら御来光時間帯は超大渋滞が予想されたためパス。 Bは過去に経験もあるしこれもいいかな〜と思ったけど、何しろ天気(特に台風)次第だし、 気持ちの冷めないうちに登りたいので今回はAを選択しました。

 前日金曜は奇跡的に定時で帰宅して夜9時頃家を出て約3時間で順調に富士宮口4合目付近着。
 しかしここから長かった。 新5合目の駐車場が既に満杯のため係員の指示に従って路駐して下さいと言われて、待つ。・・・まだ待つ。・・・ひたすら待つ。 とっとと駐車して寝たいのにこの待ち時間は長かった。
 結局1時間近く待たされて駐車場より1.4km下った地点の下り線側に路駐しました。
 無事路駐も出来たし車泊してると・・・隣の車の若者グループが大騒ぎ。 どうせ夜間登山だろうしすぐいなくなるかと思いきや延々騒いでいるので注意すると素直に聞き入れてくれて、ようやく安眠タイム。
 ・・・と思いきや大声で歌いながら夜間登山に行く大馬鹿者グループや新5合目駐車場を目指すバイクの音、 それに係員の制止を振り切って?猛スピードで新5合目駐車場を目指す車の騒音等々、 これまで車泊した中で最悪の環境下であまり良く寝れませんでした。
 ただ、流石に標高が高いだけあって暑くて寝れないということは無くむしろ毛布1枚被って寝て丁度いいくらい。
 夜着で車で仮眠してから登山する方は防音対策(耳栓等)と防寒対策(シュラフ・毛布等)は必須です。


 さて、ここからようやく本編です。
 朝起きて朝食摂って準備して朝6:30頃出発。ここからひたすら車道を歩く事1.4km、約20分。まぁ、これくらいで済んで良しとしよう。 なにしろ帰る時に確認したら4.3km地点まで路駐の列が続いていたのだから・・・
 新5合目でトイレ(100円)を済ませ、写真撮ったらここからが登山。


新5合目駐車場より山頂方面
  

新5合目付近より山頂方面
  

5〜6合目間より山頂方面


 6合目までは何の変哲も無い緩やかな登り。ここで既に息が上がっている若者もいたが・・・彼らは山頂へ辿り着いたのだろうか???


6合目からの景色


 6合目から新7合目は砂の上を登っていくようなところがやや歩きづらかったが、ほぼ毎週の乗鞍大雪渓通いのせいか空気の薄さや 疲れは特に感じず、順調。
 新7合目まで来ると眼下に雲海が広がり、吹き抜ける風も涼しく心地よい。

 また、この辺を登ってると下界の自衛隊演習場からドカンドカン爆発音が聞こえるのが印象的。 その一発にいくらの税金が使われているのだろうか・・・


新7合目の雲海


 そしてその新7合目の次は・・・8合目では無く元祖7合目。
 この紛らわしい表記、河口湖口でも使われていたけど、なんとかならんのかな?
 富士山っぽい、という気もしないでもないが・・・ 


元祖7合目の雲海
  

元祖7合目より8合目方面


 8合目直下はやや勾配がきつくなり、バテている人も先ほどまでより多く見られる。
 また、この辺より人が多くなり渋滞に巻き込まれるようになる。


8合目より宝永山方面
  

8合目の雲海
  

8合目より9合目方面


 8合目から先は渋滞に巻き込まれる頻度が高くなり、登山道が広いところで追い越しをかけるが、 スピードを上げると酸素の薄さを感じる。


9合目の雲海
  

9合目より山頂方面


 9合目あたりから、下からガスが上がってくるようになり、冷たい風の中にたまに温かい風を感じるようになる。
 そして、この辺からは通常どおりの速度で歩いても酸素の薄さを実感するようになるが、乗鞍ハイクのおかげか驚くほど疲れが無い。
 ちなみに9合目の次は9合5勺。新○合目&元祖○合目より分かり易く、登ってきたな〜っつうのが分かるのでこの表現は良いと思う。


湧き上がる雲
  

山頂は目前


 新5合目から歩く事、約4時間半(休憩含む)でついに富士宮口10合目、頂上浅間大社奥宮に到着!!


富士宮口10合目到着


 大休止して、道中で最も清潔なトイレだと思われるここ富士宮口10合目のトイレで用を済ませたら剣ヶ峰目指して出発!!
 ちなみに6合目以上のトイレは全て200円の使用料が掛かり、中には200円を先に投入しないとトイレに入る事さえ出来ない所もあったので 小銭は必携です。


剣ヶ峰とお釜内の残雪
  

お釜を覗いて


   剣ヶ峰直前のずるずる滑る坂道で体力を消耗しながらも、無事に日本最高峰、富士山頂剣ヶ峰(3776m)に到着です\(^o^)/


お決まりの記念撮影
  

展望台より南アルプス遠望
(左から赤石・荒川・悪沢・塩見・農鳥・間ノ岳・北岳)
  

富士山頂からの雲海


   かつての有人レーダー気象台は現在は無人で観測しているとの事で、あの丸っこいレーダーは無くなってたけど、建物は健在でした。
 そして作者が楽しみにしていたものの一つ、南アルプスの展望も眺める事が出来、満足。
 ちなみに上記に挙げた中で白根三山の最南端、農鳥岳だけはまだ登った事が無いのでいつかは登ってみたいが・・・何十年後になるのやら。
 記念撮影して日本最高峰でのランチ(つってもコンビニおにぎりですが)を堪能したら、これまたお決まりのお鉢巡りへ。


雲上の散歩
  

河口湖を見下ろす


   お鉢巡り・・・河口湖口から登った場合、剣ヶ峰がほぼ半周後にあるので剣ヶ峰へ向かう場合、ほぼ必然的に歩くのだけれど、 富士宮口からの場合、それほど景色が望めなかったり疲れている場合は魅力がないかもね、って思いました。
 今回も見えたのは、さっきの南アルプスの他は河口湖ぐらいなものであとは360°雲海。
 まぁ、河口湖口の海の家のような人の多さと盛り上がり方?は異文化を見たようで興味深かったですが。
 あとは雲海を見下ろしながら歩くだけ。まぁ、雲海を初めて見る人はこれだけでも感動するかもしれないけどね。

 360°回って来て富士宮口10合目についたら靴紐締めて下山開始。
 と〜っても迷惑な牛歩戦術ツアー登山軍団とかお子様渋滞とかにうんざりしながら、 かつ登山の基本ルール(登り優先、登山道は外れない、落石を起こさない等)は決して破らず、抜けるところで追い抜きかけて 約2時間(休憩時間含む)で新5合目まで下山。

 河口湖口とかと違って、富士宮口は登山道と下山道が一緒で、登り優先の原則からコースタイム短縮は難しいです。
 駆け下りたい!!って人には不向きかも。でも南アの登山道なんかと比べるとかなり楽なルートなので人さえ少なければ快適ですが。

 新5合目から車まで、辛いアスファルト道を歩いて下って全工程終了!!
 お疲れ様でした。


 下りたら絶対温泉に入る、って思ってたら新5合目で富士宮市の「富嶽温泉 花の湯」っつーとこの割引券をもらったので行ってみました。
 ちょっとお高いですが、贅沢な時間を過ごせました(^^)
 富士登山よりもこっちの方が楽しかったかも・・・(^_^;)

   
その他 ・前に2回登っていたとは言え、1回目は8月下旬の平日&荒天、2回目は9月初旬で8月中の休日に行ったのは今回が初めてでしたが・・・  とにかく人の多さにうんざりでした。
 快適な富士登山を目指すなら梅雨明け〜8月中の休日は絶対避けるべきだと思います。
・ここは北・中央・南アルプス等では当たり前の『登山のマナー』が通用しないと思いました。
 おそらく9割くらいの人は富士山以外は登らない人達なのでは?
・山小屋は予約が必要ですが、梅雨明け〜8月中の土日の場合、1週間前では遅いです。早めに予約しましょう。
・富士登山に関しては、詳しいサイトがいくつもありますので、それらを参考にすると良いかと思います。




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