My Favorite Mountains No.29

乗鞍岳 山域;北アルプス 難易度;
山行日;2008.10.12()
ルート
肩の小屋口バス停−肩の小屋−乗鞍岳(剣ヶ峰)−畳平
ガイド

感想
 毎年、夏の鶴ヶ池雪渓および大雪渓でのモーグルのトレーニングでお世話になっており、かなり愛着のある山として 敬意を込めて「我が心の故郷」とも言える乗鞍岳。
 作者は登山や山スキーで何度か登頂しているものの嫁はこれだけ乗鞍に来ていながら一度も山頂に行った事が無いと言うので 紅葉のいい時期を狙って乗鞍岳にハイキング(下から登るのでなければ登山とは言えないので)に行ってきました。

 前夜に観光センター駐車場まで移動して車中泊。朝に準備を済ませたら、 これまで気にはなっていたものの一度も見たことが無い「三本滝」も見たかったので三本滝レストハウスの駐車場まで移動。
 で、始発の7時便に乗ろうとするも満員のため7時半初の臨時便に乗る事に。
 ところがこの臨時便がなかなか来ない(-_-メ)
 まぁ、アルピコの対応の悪さや読みの甘さは夏の大雪渓でのスキーでも散々痛い目に合わされてるので別に驚きませんが。

 で、アルピコ社員の説明より20分ほど遅れて臨時便が到着し、 それに乗るも今度は往復券は三本滝から乗ったのでは買えないとか言われる。
 そんなことアルピコのHPには一言も書いてないでしょーが(-_-メメ)。
 しかも、いつもの事だけど、「お前それでも客商売か???」と聞きたくなる様な車掌の態度(-_-メメメ)
 朝から腹立ちながらバスに乗り込む。

 三本滝〜冷泉小屋間はいい感じに紅葉しており、冷泉小屋から上は全体的には落葉期に入っているものの ところどころかなり良い色に染まっている紅いナナカマドや黄色いダケカンバがあって目を楽しませてくれる。

 大雪渓にお世話になっているものとしてはやはりここから登りたい、っつー事でいつものように肩の小屋口で下車し、 しばし雲海とその上に浮かぶ八ヶ岳や南アルプスの景色を堪能する。


見事な雲海
 

雲海の上に浮かぶ山々を撮影するめぐみん
 

紅葉と槍・穂高連峰
 

秋の空と雲海に浮かぶ八ヶ岳(左奥)と南アルプス(右奥)
 

いつもの場所から乗鞍岳(剣ヶ峰)と大雪渓


 夏の景色とは違うここからの景色を一通り堪能したら大雪渓北側の登山道を登り始める。
 この景色だけ見ると、つい2ヶ月前までここか多くのモーグラーで賑わっていたのがウソのよう。。


大雪渓下部跡から水墨画のような景色


 写真を撮りながらゆっくり歩いて30分弱で肩の小屋着。
 これまでは比較的静かな道だったけど、ここで一気に人が増える。
 とくに剣ヶ峰へ向かう登山道は富士山並み?の人手。


肩の小屋より剣ヶ峰(左)と蚕玉岳(右)


 肩の小屋から先は、位ヶ原方面の緑のハイマツと紅葉のナナカマド、 さらに下のカエデや落葉松の黄葉に染まる乗鞍高原等を眺めながら登っていく。


位ヶ原方面のハイマツとナナカマド


 そんな景色を眺めながらのんびり歩いてほとんど苦労することなく1時間弱で乗鞍岳の最高峰、 剣ヶ峰(3026m)に到着。
 下から登るのならまだしも、肩の小屋口や畳平から登ったのでは達成感と言うのはまるでないが、眺望は見事。
 まず北には槍・穂高連峰をはじめ遠くには白馬、剱・立山、薬師、笠、水晶、常念、等々これまで登ってきた山々の大パノラマ、 そこから東に目を移すと志賀高原や四阿山、浅間山、八ヶ岳、南アルプス、北岳の隣には小さく富士山、中央アルプス、 南に行くと恵那山、大きな御嶽山、遥か西には白山と申し分の無い山岳展望。
 ただ、残念なのは薄曇となって光がイマイチだった事とあまりに人が多過ぎた事か。


北アルプスの峰々
 

南アルプス遠望
 

大きな御嶽山


 早めの昼食を摂りながら景色を十分堪能して神社でお参りしたら下山開始。
 あまりの人の多さにうんざりしながらも景色を見ながらのんびり下る。
 当初、位ヶ原山荘か冷泉小屋まで歩いて下ってそこからバスに乗る予定だったのですが、 あまりの人の多さに経験上、途中乗車はヤバいと判断して始発の畳平へと向かいますが、 結果的にこの選択は正しかったと思います。


不消ヶ池と白山
 

稜線より乗鞍高原方面の黄葉


 畳平へ着くとバスが出て行った直後らしかったものの乗り切れなかった乗客が数名並んでおり、 さらに自分達も並んでるといつの間にか最後がどこかわからないくらいバス待ちの長蛇の列が出来上がっていました。

 で、12時便に乗って、運転手の酔っ払い客の無理難題への見事な対応を見ながら下って行って三本滝で下車。

 そこからまた20分ほどあるいて三本滝へ向かいます。
 道中は紅葉も綺麗で、途中に小さな滝もあって、終点が三本滝。
 比較的大きな黒い沢の滝(一番右)、小大野川の滝(中央)と比較的小さく一番奥にある無名沢の滝(一番左)からなる 三本滝ですが、思っていた以上に良い眺めでした。
 ただい、三連休の中日という事もあってここも人が多く三脚を立てるスペースもあまり無かったため、 思ったような写真を取れなかったのが残念でした。


見事に紅葉したナナカマド
 

黄葉と黒い沢の滝上部
 

黒い沢の滝
 

小大野川の滝


 来た道を戻って三本滝レストハウスから車に乗ってさらに下ると鈴蘭橋でも良い眺めがあったので 駐車場に車を停めて撮影タイム。


鈴蘭橋から乗鞍岳と紅葉


 残念ながらいい光を得られず、写真的にはイマイチでしたがなかなかの眺めを堪能出来ました。

 その後、大好きな乗鞍温泉に入るつもりでしたがあまりの人と車の多さに断念して帰宅。
 宇宙一乗鞍に詳しい某サイトを見ると今シーズン一番の人手だったそうで、せっかくの景色でしたが、 行く時期を見誤ったかなぁ、とも思いました。

その他 ・三本滝から乗る場合は往復乗車券が買えません。
 もし三本滝から往復する場合は観光センターのバス停で往復乗車券を勝手から三本滝に向かうようにしましょう。
・基本的にアルピコの車掌や切符売り場の店員の態度はイマイチなので期待してはいけません。
・往復乗車券は三本滝〜畳平までの途中下車&再乗車は可能ですが片道乗車券は割高な上に途中下車&再乗車が不可 (一度下りたら再乗車は不可)です。注意しましょう。
・バスの台数は最低限しか出さないので混雑時には途中の停留所からの乗車が出来ない場合が多々ありますので、  混雑しそうな時期にはなるべく始発の畳平から乗るのが無難です。
・いくらバスで気軽に行けるとは言え、3000mの高山ですので舐めた格好は控えましょう。
 特に剣ヶ峰まで登る場合はそれなりの装備をしていきましょう。
・三本滝は駐車場から片道20分程度ですが、ゲチャゲチャの道とかもあるのでお洒落な靴で行くのは控えましょう。
・快適な登山を求める方はお盆や10月の3連休等は激混みするので避けた方が無難です。
・乗鞍の最新・詳細な情報については  www.norikura.org 乗鞍大雪渓 Web Siteが宇宙一詳しいので  参考にしてみてください。




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