Trail Run No.03

鳩打峠〜小八郎岳〜烏帽子岳〜池ノ平山(往復) 山域;中央アルプス
走行日;2010.07.10()
ルート
第1日目;鳩打峠−小八郎岳−烏帽子岳−池ノ平山−烏帽子岳−鳩打峠
ガイド

感想
 これまでテント泊縦走スタイルで山を登ってきた作者にとって、ろくに見向きもせず、「雑魚山」とさえ読んでいた森林限界に達しない低山たち。
 ところがトレランをはじめてからこれらの低山がとても魅力的に見えてくるからあら不思議♪

 前回戸倉山を走った時に次は烏帽子岳!!と目星をつけてたものの、梅雨入りしてから休日が毎回雨!!
 その間は1回中ア山麓池山で雨中ランしただけでフラストレーション溜まりまくり!!
 今週も2日前の予報では雨だったのに前日午後になって急遽天気予報が晴れに変わったので満を持して行ってきました!!

 中央アルプス烏帽子岳。
 家からも見えるし、会社からもよく見える。
 森林限界は超えないけど、山容はなかなか立派だと思う。
 ちなみに池ノ平山の方がこの山塊の主峰っぽいのに飯島・松川から見えないために地元でも烏帽子岳は知ってても池ノ平山はほとんど知られていない。


自宅付近から見た烏帽子岳〜池ノ平山


 朝7時過ぎに家を出て途中のコンビニで朝食・行動食を買い込んで7時30分前に鳩打峠着。
 県道15号〜鳩打峠まではいちおう林道なので狭いけど舗装はされており、登山口には数台駐車出来るスペースと簡易トイレが1個ありました。
 ただ、山ん中の簡易トイレなんで虫が多く、基本的にはここに来るまでにトイレは済ませといた方がいいでしょう。

 さて、準備が出来たとこで7時35分鳩打峠駐車場を出発。


登山口の案内板
   

登山口


 登山口と書かれた看板の置くにも道が見えますが、写真では分かりづらいけど登山口の看板の右方向に付けられた道を登っていきます。

 さて、準備が出来たとこで7時35分鳩打峠駐車場を出発。


快適なトレイル
   

1個目の分岐
   

頂上直下の2個目の分岐


 小八郎岳までは基本的にはさほど急でもなく、快適なトレイルを登る。
 トレラン初心者の作者にはさすがに登りで走れるところはほとんどありませんが、下りは快適そのもののランが待ってます!!

 とりあえず登りは小八郎岳を経由して行くため1個目の分岐を右に、そして小八郎岳頂上直下の2個目の分岐も右へ行く。
 ここで重要なのは小八郎岳頂上へ登っても必ず頂上直下の2個目の分岐まで戻る!!ということです。

 で、右の階段状のところを登ったところが小八郎岳(1475m)頂上。


小八郎岳頂上の東屋と記念碑
   

小八郎岳より烏帽子岳を望む


 ここまでコースタイム1時間のところを25分とまずまずのペース。
 だったんですが・・・地図をしっかり読まず、このまま頂上を突っ切っていけばやがてコースに戻れると勘違いし、 踏み跡を辿ってしまった。
 少し行った所で踏み跡は不明瞭になったのだがそれでも前進してみたけど・・・コースが無い!!
 このまま進むとロクな事にならないのは明らかだったので小八郎岳頂上まで引き返す。
 この間、10分間の時間と体力のロス(-_-;)
 地図をよく見てみると・・・頂上は突っ切って無いじゃん!!
 っつーことで先ほどの頂上直下の分岐まで戻ってリスタート。

 小八郎岳〜七合目まではまたまた快適なトレイル。


小八郎岳〜七合目間のトレイル


 下りはほとんど走れます!!
 登りも一部頑張って走ってみましたが・・・作者にはまだまだ体力が足りないようです。


七合目の合流点


 飯島ルートとの合流点にあたる七合目(鳩打峠〜烏帽子岳までを10分割した看板の七合目はもう少し先ですが)は ちょっとした広場になっていて、休憩するにはいいところ。
 ここでいかにも健脚そうな登山者の兄ちゃんに抜かれる。

 七合目から先は登りも下りも走れるところはあんまり無く、滑りやすい急斜面をひたすら登る。


七合目から先のきついトレイル
   

ガスの向こうに烏帽子岳


 頂上の手前で烏帽子岩経由コースと迂回コースがあり、ここは当然烏帽子岩経由コースを選択。


烏帽子岩の岩登り


 いくらトレラン目的で山に入ってるっていってもやっぱり岩場は楽しい。
 鎖とかは少ないけど一応付いてるし、別に無くてもそれほど困るような岩場でもない。
 基本に忠実に3点支持で登っていくとまもなく烏帽子岩の上に出て、ここから伊那谷の眺めも見事。

 そこから少し登ったところで、烏帽子岳(2194m)頂上。


烏帽子岳頂上
   

池ノ平山へ続く稜線
   

伊那谷の眺め
   

中ア南部の秀峰はガスの中


 ただ、楽しみにしてた中ア南部の空木岳や南駒ケ岳はガスの中で見えず、残念。
 鳩打峠からここまでコースタイム3時間50分のところ2時間05分。
 トレランでは基本的にコースタイムの1/2が目安なので、目標にもしてたけど小八郎岳のルートミスが痛かった。

 休憩したら、池ノ平山へ向けて出発。
 烏帽子岳〜池ノ平山は基本稜線続きでアップダウンも少ないので快適です!!
 たまに笹薮の下にトラップがあったりするけど、基本的には緩い登りが続く感じで走りやすい。
 途中で先ほど追い抜かれた兄ちゃんを追い抜き返していちおうトレイルランナーの面目を保ったものの、 最後の登りは急斜面でもないのに無理に走ったりしたもんだからちときつかった。

 で、気が付くと広場のようなところに出て、ここが本日の目的地池ノ平山(2327m)の頂上。


池ノ平山頂上
   

ひっそりと佇む山頂の標識
   

池ノ平山より南駒方面


 はじめ山頂の標識も見つけられず、ほんとにここが山頂なのか分からなかったが、先ほどの兄ちゃんが登山道右手にひっそりと佇んでいる標識を 教えてくれた。
 その彼はこれから念丈岳、大島岳、本高森山、前高森山と日帰り縦走ルートを行くとの事。
 また、池ノ平山から先は刈り払われておらず、笹や石楠花が出ててトレランには向いていないとの事も教えてくれた。
 ありがとう、健脚な兄ちゃん。

 自分的に最も重要なタイムは鳩打峠〜池ノ平山までコースタイム4時間50分のところ、2時間35分(休憩含む)とノルマ達成ならず。
 なんかトレランっつーかただの一人タイムトライアルって感じですがこれはこれで楽しいので良しとしよう。

 ここで十分休んだら最後にして最大のお楽しみ、ダウンヒル\(^o^)/
 の前にまずは烏帽子岳まで稜線ジョグ。
 これは初体験でしたが、気持ちよかったっす。
 アルプスの森林限界の上なら更に気持ちいいかも?
 酸素薄くて走れないかもしれませんが。

 続いて七合目までは前述のとおり走れる道じゃないので、安全第一で早歩き。
 烏帽子岩も巻き道ルートを選択。
 七合目で小休止したらようやくお楽しみのダウンヒル!!

 いや〜、登ってる時に思った以上にここの下りは快適でした!!
 基本的に登山者も少なかったし(下山時にすれ違ったのは単独登山者×3名のみ)、 斜度も適度で、多少濡れてて木の根とかは滑りやすかったけど、まぁ何とかなるし。

 小八郎岳との分岐は登りと違って巻き道を選択。
 ここがまた走りやすかった!!
 通常の登山では面白くともなんとも無い樹林帯の緩い下りがこんなにも楽しいなんて、トレランはじめてなかったら気づかなかったな〜(*^_^*)

 で、池ノ平山頂〜鳩打峠登山口までコースタイム3時間30分のところ、1時間03分(休憩含む)と目標のコースタイム1/2どころか1/3以下で下りは目標クリア!!

 ちなみに休憩時間を全部含んだ、登山開始〜下山までは3時間57分でした。

 景色は残念だったけど、トレラン始めてから一番長い時間行動したし、下りダッシュも楽しかったし、十分満足できました。

 最後は近くの清流苑で温泉につかって疲れを取って終了です。
 お疲れ様でした。

 


 
その他 ・ここも熊鈴は必須です。
・途中に水場が無いので必要分は予め用意していきましょう。




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